真菌性眼内炎は全身状態が悪いことや免疫能の低下などから、眼科受診が遅れて失明に至ることもある
中心静脈高カロリー輸液(IVH)が使用されるようになってから、真菌性眼内炎が増加し、その原因の大部分がカンジダ・アルビカンスといわれています。患者さんの全身状態が悪いことや免疫能の低下などから、眼科受診が遅れて失明に至ることもあり、注意が必要です。
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症状の現れ方
発病の初期は、自覚症状がほとんどありません(時に軽い飛蚊症(ひぶんしょう)を訴える)。しかし、この時期に眼科検査を行うと、前房(ぜんぼう)や硝子体(しょうしたい)に炎症細胞が、眼底には小円形の滲出斑(しんしゅつはん)が認められます。
進行すると、滲出斑は増加し、網膜出血もみられるようになり、飛蚊症が増加したり、かすんで見える霧視(むし)を自覚するようになります。さらに進行すると、硝子体の混濁が強くなり、眼痛が現れます。やがて、眼底は硝子体混濁のため見えにくくなり、前房蓄膿(ちくのう)や続発性緑内障(りょくないしょう)が現れます。
検査と診断
大部分は、病歴や症状、所見からほぼ診断することができますが、硝子体液を採取して、塗抹標本や培養で真菌を検出することが確定診断に結びつきます。真菌血症の検出、カテーテル先端からの真菌分離なども診断の一助になります。
治療の方法
眼内炎の病期にもよりますが、まず保存的に抗真菌薬を投与します。眼底が比較的よく見えるようになるまでは、保存療法を中心に治療を行いますが、進行するようであれば、硝子体手術を併用しなければなりません。水晶体切除も行い、周辺部まで十分に硝子体を切除するのがよいといわれています。
病気に気づいたらどうする
必ず、眼科専門医を受診してください。
硝子体出血はさまざまな部位からの出血が、硝子体腔のなかにたまった状態
さまざまな部位からの出血が、硝子体腔のなかにたまった状態を硝子体出血といいます。出血自体は、短期で止まることがほとんどですが、硝子体はゼリー状のどろっとした組織なので、このなかに出血がとどまると、吸収には2~3カ月かかるのが普通です。
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硝子体は本来、血管のない透明な組織ですが、光が出血によってさえぎられて網膜にうまく届かなくなるので、飛蚊症(ひぶんしょう)・霧視(むし)・視力低下などを起こします。
原因は何か
硝子体出血の原因はさまざまです。最も多いのは、網膜新生血管(もうまくしんせいけっかん)の破綻(はたん)による出血です。糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)・網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)などの、網膜の血のめぐりが悪くなる病気では、網膜の栄養を補おうとしていろいろな場所に新生血管ができてきます。これらは、本来の血管と異なって破れやすく、硝子体の引っ張りによって容易に出血を起こします。また、こうした新生血管がある部位では、硝子体と網膜の癒着(ゆちゃく)も強いことが多く、硝子体の引っ張りによって網膜に破れをつくり、網膜剥離(もうまくはくり)が起こることもあります。
前項で説明したように後部硝子体剥離が起こる時にも、硝子体出血を起こすことがあります。この時の出血には、網膜に破れをつくり、その部位にある網膜血管が断裂して起こるものと、網膜の破れを伴わないものの2種類があります。
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)や網膜細動脈瘤(もうまくさいどうみゃくりゅう)などによる網膜の下の大量出血や、くも膜下出血が硝子体腔に回って硝子体出血になることもあります。
症状の現れ方
出血が少量の時は、硝子体中の出血が網膜に影を落として、飛蚊症を自覚します。突然、「墨を流したような影」を自覚したとの訴えがよく聞かれます。大量の時は光がさえぎられてしまい、霧視や視力の低下を起こします。
検査と診断
治療方針を決めるうえでも、硝子体出血の原因を特定することは重要です。しかし、硝子体出血が大量の時は、通常の眼底検査をしても、出血にはばまれて、眼のなかの状況が明らかでないことが多く、原因の特定や網膜剥離を併発しているかどうかの判定が困難であることが多いのです。そこで、超音波断層検査や光刺激による網膜の電気的な反応を検査して網膜の状態を調べたり、全身検査を行って糖尿病・高血圧・血液疾患などの有無を調べます。また、出血を起こしていないほうの眼の状態も参考になります。
治療の方法
硝子体出血を起こしている原因疾患、その治療状況、網膜剥離の有無などによって、治療方針が変わってきます。
出血の自然吸収を待つ場合もありますが、網膜剥離が疑わしい場合や、糖尿病網膜症でレーザー治療が不十分な場合などは、できるだけ早く硝子体手術を行って、硝子体出血を取り除き、網膜剥離を元の状態に戻す手術を併用したり、糖尿病網膜症に対するレーザー治療などを徹底的に行うことが必要です。原因疾患によっては、治療が遅れると新生血管緑内障などを引き起こして、失明に至る危険性もあります。
全身疾患を背景とする場合も多いので、その治療も並行して行うことが必要です。
病気に気づいたらどうする
硝子体出血の原因はさまざまで、こじらせると失明の危険もあるため、すみやかに眼科を受診することが必要です。
硝子体混濁は血管のない透明な組織が硝子体ににごりが生じ、光がさえぎられて、網膜にうまく届かなくなるので、飛蚊症・霧視・視力低下などを起こします
硝子体は本来、血管のない透明な組織ですが、さまざまな原因で硝子体ににごりが生じて、光がさえぎられて、網膜(もうまく)にうまく届かなくなるので、飛蚊症(ひぶんしょう)・霧視(むし)・視力低下などを起こします。
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原因は何か
硝子体混濁の原因はさまざまですが、ぶどう膜炎などの炎症性疾患が最も頻度の高い原因です。炎症性疾患には、ベーチェット病・サルコイドーシスなどの非感染性の疾患と、真菌性眼内炎(しんきんせいがんないえん)・桐沢型(きりさわがた)ぶどう膜炎(急性網膜壊死(もうまくえし))・外傷後細菌性眼内炎などの感染性の疾患があります。
中高年の硝子体混濁のなかには、ぶどう膜炎に類似した眼症状を示す悪性疾患、いわゆる仮面症候群のこともあるため注意が必要です。
症状の現れ方
疾患にもよりますが、感染性のものは急性の経過をとることが多く、非感染性のものは比較的ゆっくりした慢性の経過をとるものが多い傾向にあります。仮面症候群のなかには、全身症状より先に、眼の症状を示すこともあります。
検査と診断
治療方針を決めるうえでも、硝子体混濁の原因を特定することは重要です。しかし、硝子体混濁が高度の時は、通常の眼底検査をしても混濁にはばまれて眼のなかの状況が明らかでないことが多く、原因の特定は困難です。そこで、超音波断層検査や光刺激による網膜の電気的な反応を検査して、網膜の状態を調べたり、血液検査や胸部X線検査、ツベルクリン検査などを行って全身疾患の有無を調べて原因を探ります。場合によっては、内科や呼吸器科など眼科以外の科に受診してもらうこともあります。
最近では、硝子体の混濁を手術によって直接取り、混濁中の細胞などを調べることで原因を特定することも行われます。また、他眼の状態も参考になります。
治療の方法
真菌性眼内炎には抗真菌薬投与、桐沢型ぶどう膜炎には抗ウイルス薬投与といった混濁の原因疾患の治療が基本です。しかし、非感染性のものでは、原因疾患の特定は容易でないことも多く、主に対症療法として、ステロイド薬や免疫抑制薬の投与を行います。ステロイド薬は、症状の程度や原因によって、点眼・結膜下注射・テノン嚢(のう)下注射・内服・点滴などで投与します。
最近では、硝子体生検によって原因を特定することを目的にした診断的硝子体手術のほか、硝子体混濁を手術的に除去して症状の改善を図ろうとする治療的硝子体手術も行われています。
病気に気づいたらどうする
硝子体混濁が強くなってからでは、眼底検査をしても網膜の状態がよくわからず、原因の特定が難しくなることがあります。すみやかに眼科を受診することが必要です。
斜視とは、眼球の方向(眼位)が、光が正常に入射してくる軸に対して常にずれている状態のこと
斜視とは、眼球の方向(眼位)が、光が正常に入射してくる軸に対して常にずれている状態のことです。片眼のみが斜視の状態(これを恒常性(こうじょうせい)斜視と呼ぶ)が続くと、眼の奥に像を正常に結ぶことができないために、視力の発達が損なわれます(斜視弱視(しゃしじゃくし))。また、そのままだと物が2つに見えるため、頭のなかで斜視眼の像は打ち消されるようになり、両方の眼で見る機能(両眼視機能)の発達が損なわれることにもなります。
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斜視があっても、斜視眼が切り替わる場合(これを交代性斜視と呼ぶ)は、両眼に均等に視覚入力があるため、両眼視は悪くても、視力的な予後は良好です。
斜視は原因によりいくつかの種類に分類されます。以下に主な種類を示します。
さまざまな斜視
乳児内斜視(にゅうじないしゃし)
出生6カ月以内に斜視が明らかになった、内向きの斜視(内斜視)です。角度が大きく、左右の眼で交互に物を見ている場合が多いです。早期に手術することにより、両眼で物を見ることができるようになりますが、立体的に物を見る力(立体視)は不良のことが多いようです。
間欠性外斜視(かんけつせいがいしゃし)
斜視の場合とそうでない場合が混在している状態です。斜視でない状態(正位)の時は正常な視覚入力が得られるため、斜視の状態が短ければ、一般的に両眼視機能は良好です。小児の外斜視は、ほとんどがこのタイプです。正位に保つのが困難になると、恒常性外斜視となります。成人の外斜視は、これが原因でなることが多いです。
調節性内斜視(ちょうせつせいないしゃし)
中等度の遠視のため、物を見る時に過度の調節が必要となり、眼球が内斜することによって起きます。2歳以降に発症することが多い斜視です。始めは時々眼が内に寄る間欠性内斜視の状態であることが多いようです。遠視を完全に矯正した眼鏡を装用すると、正位になることが多いです。しかし、眼鏡でも斜視が十分矯正(きょうせい)できない場合は手術が必要になります。
廃用性斜視(はいようせいしゃし)
先天性の白内障(はくないしょう)や眼底疾患などにより、視覚入力が妨げられた状態が長く続くと、黄斑部の機能は使われなくなり、斜視が起きます。
偽内斜視(ぎないしゃし)
眼の位置は正常ですが、乳幼児の場合、鼻根部(びこんぶ)の皮膚の発達が足りないために、外見上内斜視に見えるもので、斜視ではありません。一般的に治療は不要ですが、間欠性内斜視の場合があり、注意が必要です。フラッシュをたいた顔写真を撮っておくと、あとで眼科を受診する際に役立ちます。
治療の方法
一方の眼のみが常に斜視になっている場合は、放置しておくと弱視になるため、早急な治療が必要とされます。治療は遮閉具(しゃへいぐ)により正位の眼を遮閉して、斜視眼を多く使用させ、視機能の発達を促す方法が中心となります。
交代性斜視の場合は、弱視にはなりにくいですが、両眼視機能の発達が妨げられるため、早期(2歳前)に手術が必要になります。
内斜視の場合は、遠視による調節性内斜視の要因がないか、眼科医による早めのチェックを受ける必要があります。
間欠性の外斜視に関しては、外見的に目立つようであれば、小学校入学前に手術を行います。成人で眼が疲れやすくなったり、物が2つに見える場合も手術の適応になります。
手術は、眼球を動かす筋肉の付着部をずらすことにより行いますが、斜視の角度を精密に測定したうえで、何mmずらすかを決定します。
斜視は弱視や両眼視異常につながることがあるため、早期発見、早期治療が重要になります。
視神経管骨折とは眉毛外側部を強打することで生じる視神経管が損傷すること
眉毛外側部を強打することで生じる視神経管の損傷です。
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原因としては、交通外傷、墜落事故などがあります。
症状の現れ方
受傷直後に生じる視力の低下、視野障害、直接対光反射の減弱を起こします。
検査と診断
眉毛外側部に外傷がある場合は、視神経管骨折が強く疑われます。ペンライトで瞳孔に光を入れる対光反射の検査、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査、眼底・視力・視野の検査、さらに視神経管撮影、CT、MRIなどの画像診断を行います。
治療の方法
全身状態が許すかぎり、高張浸透圧(こうちょうしんとうあつ)(グリセオール、マンニトール500ml/日投与)とし、ステロイド薬の大量療法から漸減(ぜんげん)療法あるいはパルス療法(ステロイド薬の投与を大量・短期間行うこと)を開始することが多くなっています。しかし、画像診断上、視神経管の明らかな損傷をみた場合は外科的手術が必要になることがあります。
応急処置はどうする
早急に医療機関を受診するようにしてください。